アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、広告を出稿したい企業(ECサイト)と、自分のサイトに広告を掲載したいホームページ運営者が提携する仕組みのことを言う。
ただし、両者が直接、契約を結んだり、出稿データや報酬のやり取りをするのは煩雑である。そこで、アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)と呼ばれる仲介業者を通すことが主流となっている。
広告仲介業者ではあるが、広告代理店と違って、ASPでは成果報酬型の契約がメインである。そのため、ASPは「在庫を持たない商社」であり、広告を掲載するホームページ運営者は「フリー契約の営業マン」と、たとえることもできる。
なお、アフィリエイトの世界では、広告を出稿する企業を「スポンサー」もしくは「広告主」「マーチャント」、広告を掲載する運営者を「アフィリエイター」もしくは「パートナー」「AS会員」などと表現する。また、スポンサーがアフィリエイターに提供する広告のことは、「アフィリエイトプログラム」と呼ばれている。
アフィリエイトの歴史
日本でアフィリエイトが始まったのは1999年。バリューコマース株式会社がアフィリエイトサービス「バリューコマース」の提供を始めたのが最初である。
翌2000年には、株式会社ファンコミュニケーションズが「A8.net(エーハチネット)」を開始した。2001年には米リンクシェアが三井物産と業務提携し、「リンクシェア」日本版(リンクシェア・ジャパン株式会社)を立ち上げた。
その後、「アクセストレード」(株式会社インタースペース)、「JANet」(株式会社アドウェイズ)が参入し、アフィリエイトを手がけるASPが一気に増える。この5社は今現在もアフィリエイト大手である。
2001年には、大手ECサイトのアマゾンが直営アフィリエイトサービス「Amazonアソシエイト」(アマゾンジャパン株式会社)をスタートさせた。ASPだけでなく、ECサイトや検索サイトによる直営アフィリエイトサービスも増加していった。
アフィリエイターの裾野を広げたのは、ブログサービスとアフィリエイトサービスとの連携である。2004年には、当時国内でブログサービスをいち早く展開していたライブドアが、自社のブログサービスと他社のアフィリエイトサービスを連動させる機能を開始。ブログユーザーがアフィリエイターを兼ねるきっかけとなった。
それまでアフィリエイトを行うには、自分でホームページ(ウェブサイト)を作成しなければならなかったが、一定の作成スキルが求められるため、ライトユーザーにはハードルが高かった。ブログサービスが始まり、そのハードルが低くなることで、誰でもインターネットで自分のメディアを持てるようになった。アフィリエイター数の増加に貢献したのがブログと言っていいだろう。