アフィリエイトの報酬形態
アフィリエイトには、さまざまな報酬形態が存在する。
まず、商品販売型と呼ばれる報酬形態では、アフィリエイトプログラムを介して商品が売れるごとに、アフィリエイターが報酬を受け取る。
具体的には、スポンサーが販売している商品を、アフィリエイトプログラムを介してアフィリエイターが宣伝・営業する。販売額(売上額)に応じて、一定額の報酬が支払われる。
報酬額は「売上額の20パーセント」というようにパーセンテージで表示されるケースと、「売上1件あたり3000円」というように定額表示されるケースに大別される。
報酬額はスポンサーが自由に決定できるため、商品によってさまざまだ。報酬額を増やせばスポンサーの取り分は減るが、提携するアフィリエイターが増加するので、宣伝効果に結びつきやすい。
商品販売型に似たタイプとして、サービス利用者獲得型という報酬形態がある。この報酬形態では、何らかのサービス(無料サービスも含む)の利用者を獲得するごとに報酬を受け取る。
スポンサーが提供するサービスの中には、自動車保険の見積もり請求、年会費無料のクレジットカードの申込み、証券会社のFX口座開設など、申込時に利用料金が発生しない無料サービスも含まれる。
無料サービスについては、ユーザーの敷居が低くなるため、アフィリエイターにとってもユーザー獲得がしやすい。そのため、特に無料サービスを扱うサービス利用者獲得型アフィリエイトプログラムはアフィリエイターから人気がある。
商品やサービスが売れたことに対する成果報酬ではなく、掲載されたアフィリエイトリンクがクリックされるたびに、報酬が支払われるタイプのものもある。クリック報酬型がそれだ。
アフィリエイターからしてみれば、売上をあげるよりもリンクをクリックさせる方が簡単であり、手軽に報酬が入りやすいため好む傾向がある。そのため、自社のアフィリエイトプログラムをより多くのアフィリエイターに掲載してもらおうとするスポンサーは、積極的にクリック報酬型を導入している。「売上が発生したら1件2000円、1クリック1円」というように、商品販売型と組み合わせになっているプログラムもある。
しかし一方で、自分自身でクリックするなどして不正にクリック数を稼ぐアフィリエイターも発生している。そのような不正を嫌うスポンサーも増えており、クリック報酬型よりも成果報酬型が好まれる傾向にある。