アフィリエイトの将来と展望

アフィリエイト・ガイドライン(※日本アフィリエイト・サービス協会のサイトより)

◆アフィリエイト・プログラムへの参加について
★アフィリエイト・サービス提供者は支払い条件や瑕疵責任等契約上の重要事項(利用規約に記載されている内容等)をアフィリエイト・パートナーおよび広告主に対して分かりやすく情報開示する。
★アフィリエイト・サービス提供者は反社会勢力と契約しないよう努める。

◆広告主とアフィリエイト・パートナーとの提携について
★広告主は成果の基準をはじめ、提携条件を明確に開示するよう努める。また、アフィリエイト・サービス提供者は広告主がアフィリエイト・パートナーに対して開示する提携条件が明確であるように指導する。

◆広告の設定・配信について
★アフィリエイト・パートナーは次のような行為を行わない。
・迷惑行為により自身のサイトへの送客および広告主サイトへ消費者を誘導すること。
・広告主の商標、著作権その他知的所有権を侵害すること。
★アフィリエイト・パートナーは関係法令に抵触する恐れがある記述、実際と異なる誇大広告等を行なわない。また、広告主は関係法令に抵触する恐れがある記述、実際の商品と異なる誇大広告等の掲載をアフィリエイト・パートナーに求めない。
★アフィリエイト・パートナーは次のような不正行為を行わない。
・広告のクリックを不適切に誘発すること
・クリック報酬が設定された広告に対し、自らが関与して連続かつ大量のクリックを行うこと
自身の広告リンクを通じて架空の申し込みをすること


日本アフィリエイト・サービス協会のサイト。アフィリエイト業界の健全化と認知度向上を目指し、大手ASP企業により設立。

 共有された情報は、アフィリエイト契約の新規登録審査、継続審査の際に参照される。不正行為によって、加盟社が強制退会処分を行なったアフィリエイト・パートナーを特定し、再発を防止することができる。
 個別の不正行為に対する対策も打たれるようになってきている。たとえばクレジットカードの入会申し込みに際しては、従来は申し込みの時点で成果が発生していたため、実際の発券にはつながらないにも関わらず、スポンサーは広告費を負担する場合もあった。そこで、現在は、申し込みの時点ではなく、発券の時点で成果が発生するように基準を厳しくしているASPが多い。

 スポンサーの側でも、有益でないノウハウを高額で販売する悪質な情報商材業者が現れるようになった。そのため、被害を受ける消費者が増えている。
 もちろん、アフィリエイト広告自体は、ASP、アフィリエイター、スポンサーが高い意識を持って取り組めば、各プレイヤーにとって有益であるばかりか、社会にとっても意義のある広告手段である。実績と信頼性のあるASPが中心となって、悪質なアフィリエイター、悪質なスポンサーを選別し、不正を排除することが求められている。アフィリエイトサービスの健全な発展のために、業界全体の取り組みが欠かせない。
 量的な拡大を続けるアフィリエイト業界にとって、質の向上は喫緊の課題となっている。

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