アフィリエイトの活用事例
アフィリエイターには会社勤めをしながら、副業として取り組んでいるタイプの人間と、独立して本業として取り組んでいる人間の二つに分かれる。圧倒的に多いのは前者だが、プロとして活躍する人間も少なからず存在する。
副業タイプは、どうしても作業時間が少なくなる。早朝や夜など、せいぜい毎日1〜2時間程度の時間を割いて、アフィリエイトサイトを運営していく。休みの日には、まとめて時間を割いて作業をする人も多い。
アフィリエイターには、セミナーや勉強会など、情報交換をする場もある。積極的なアフィリエイターは、そういった場に赴いて、最新のノウハウを入手する。アフィリエイト収入が本業並みになってくれば、本業を辞めてしまう人もいる。
副業タイプには、本業での専門知識を生かして、アフィリエイトサイトを運営するタイプもいる。
たとえば、ドラッグストアでサラリーマンとして働く人は、薬や健康食品に関する知識は豊富だ。そこで、「健康」をテーマに、肥満や疲れ目、運動不足など様々な健康問題に関するアフィリエイトサイトを立ち上げる。他のアフィリエイトサイトに比べて情報が豊富に掲載されているため、アクセスも稼ぎやすいというわけだ。
専業主婦のアフィリエイターは、副業タイプの典型と言っていい。特に小さい子どもを持つ母親は、パートに行くことも難しいので、在宅で運営できるアフィリエイトサイトに興味を示す。
それでも、PCに向かうまとまった時間を取ることはなかなかできないため、子どもを寝かしつけた後など、スキマ時間を利用してコツコツと運営している人が多い。
アフィリエイトサイトの内容も、化粧品やベビー用品、子供服など、専業主婦ならではのテーマを扱うことで、主婦ユーザーからのアクセスを稼ぐなどしている。
一方、アフィリエイトサイトを本業として運営しているプロのアフィリエイターもいる。
プロのアフィリエイターも、元は副業タイプだったという人がほとんどだ。副業でやっている内にアフィリエイト収入が本業を上回るようになったものの、本業が邪魔して運営作業に時間を割けないため、アフィリエイト収入が頭打ちになる。そこで、本業を辞めてアフィリエイトサイトに専念するというパターンである。
プロのアフィリエイターは、1日に10時間以上の作業時間を費やし、いくつものアフィリエイトサイトを同時進行で運営している人が少なくない。数十個のサイトを運営しているようなプロのアフィリエイターの中には、アフィリエイト収入が月に数百万円に達する人もいる。
規模が拡大すると、個人ではなく、スタッフを雇用して、組織的にアフィリエイトサイトを運営するようになるケースもある。
ただ、多くのアフィリエイターは少額の報酬しか得ていないというのも現実だ。アフィリエイトマーケティング協会による意識調査によれば、アフィリエイターの56%が報酬1000円未満、90%が1万円未満にとどまっている。アフィリエイトサイトを開設すれば簡単に報酬が得られるというわけではない。
「アフィリエイトでラクして儲かる」「アフィリエイトで年収1000万円」というような情報商材が近年、大量に販売されている。同じような内容の書籍も、書店で売られるようになった。しかし、実際にはアフィリエイトサイトを何個も立ち上げ、日々記事の更新に追われても、時給換算で100円にしかならないというケースも多い。アフィリエイトで簡単に大金が稼げると煽る情報商材には、くれぐれも注意をしておきたい。