コンプレックスクイーン・関根茜氏が発見したかどうかすら疑わしい検証以前の怪しさ
販売モール | 株式会社インフォトップ(代表取締役 田中保彦) |
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制作業者 | 株式会社インベサイド(代表取締役 小島礼大) |
筆者 | 表記なし ※サイト内には関根茜が登場 |
所在地 | 東京都千代田区神田須田町2-2-5 須田町藤和ビル5F |
電話 | 03-3256-3114 |
jimukyoku@seiri2.com | |
価格 | ¥24,800 |
URL | http://www.seiri2.com/topil.html |
サイトの宣伝文句にモノ申す!
ぶっちゃけ今回は難航した。というのもサイトの中味が、『私も辛かった』という回想に始まり、唐突に『でも法則を見つけた! 生理痛は治る!』という根拠のない完治宣言、さらに『個人的な“そうしたケースがあるかもしれない”体験談』……
要するに、医学的に検証すべき事柄が何一つ書かれていないのだ。
「あれ? この人……ピル飲んだ、のよね。うん、ちゃんと書いてある。『ピルの副作用にも耐えました』って」
そんな中、何度もサイトを読み返すうち、女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口先生は、この手のサイトの常套手段ともいえる『私も昔、苦労したんです』的なフレーズに目をとめた。詳細は以下のとおりである。
『毎週産婦人科に通いました。
くらくらするほど強い薬を飲みました。
毎日ストレッチをしました。
ピルの副作用にも耐えました。
冷たい飲み物を控えて、お腹を冷やさないようにしました。
でも、いつまでたっても生理痛がひどい…』(原文まま引用)
「臨床の現場に携わる人間として、ピルを一定期間服用することで、“単なる生理痛であれば”痛みの解消もしくは軽減は可能だといえます。確かに副作用がでる人もいますが、こういう人は耐えて飲み続けることはできません。
そもそも薬の持つ作用、医学的に薬理作用といいますが、この中で人間に発現させたい作用を主作用、それ以外のものが副作用と呼ばれます。つまり、主作用が強い、要するによく効く薬は、ある一定の確率で副作用も発現しますが、飲み続けられる人は、通常1〜2週間で副作用の症状は軽快するからこそ飲み続けることができるのです。
この原稿の執筆者によれば、『毎週産婦人科に通い』、『(痛みを解消・緩和させるに十分な期間?)ピルを副作用に耐え飲んだ』のに、『いつまでたっても生理痛がひどい』状態だったとのことですが、ここで大きな疑問が湧くんですね。
一歩ゆずって、副作用に耐えながらピルを一定期間飲んだのに、症状が軽快しなければ、産婦人科の専門医ならまず間違いなく“単なる生理痛”とは診断しないでしょう。子宮内膜症とか他の病気の可能性を考えるのが医学的に見て常識といえます」(関口先生)
サイトを見た瞬間に感じた既視感、いや、“感”じゃない! 確実に見たことがある!
『関根茜』という名前を。
今回のサイト内で、商材の執筆者的立ち位置で紹介されている女性の写真横にある名前『関根茜』。この写真と名前は、『高額インチキ医療・美容マニュアルにご用心』企画内の記事で以前取材した、ダイエットに関する宣伝サイトおよび商材にも掲載されている。
名前や同一に見える掲載写真、のみならず、両サイトに掲載されている『日本エステティック協会認定書』記載のシリアルナンバーとおぼしき番号が同一の点からも、両者を同一人物と判断して間違いないだろう。
両サイトから得られた情報を要約すると以下のようである。
『この関根茜という人物は、16年間、極度の生理痛に悩まされ続けながら、一方では11年間、太目の体型を気にし続けた。そしてエステの仕事に携わりながら11年の間、生理痛とダイエットについて科学者のように研究を行い、試行錯誤の末、生理痛改善の法則と簡単ダイエットの法則を発見した』
関根茜、彼女はなんというツライ時代を過ごしたのだろう! 今回、“偶然”にも“2つの異なるテーマの商材を入手”したことで判った事実だ。
各々の宣伝サイトによれば、
『毎週産婦人科に通い、ピル服用の副作用に耐えながら、冷たい飲み物を控え、お腹を冷やさないようにして生理痛克服に励んだ』(生理痛消去術の商材販売サイト文章より要約)
と同時に、
『朝バナナダイエット、痩せるサプリ、ぶるぶる震えるダイエット器具を実践し、ジムにもヨガにも通ったけど全然痩せない。痩せたい想いは募るばかり。いつの間にかダイエット食品の広告を見るのが日課に。でも、そんな自分がイヤになり、下剤を毎日飲むようになってお肌がボロボロに・・・』(簡単ダイエットの方法の商材販売サイト文章より要約)
生理痛とダイエット。ともにエステ勤務時代11年かけて彼女が取り組んだ人生のテーマだ。
その真剣さあまりのことなのだろうか。
『薬の副作用でツライカラダに鞭打っての各種ダイエット三昧』
『冷たい飲み物を控える反面、体を冷やしまくるバナナという食材を用いたダイエットの敢行』
『生理痛が治らず、しかも痩せない自分に対し、下剤を毎日飲むという超自虐的な振る舞い』
双方のサイトを並行して読めば読むほど、コンプレックスにまみれて支離滅裂で本末転倒な行動に走る彼女の姿が痛いほど浮かび上がってくる。また、脅威の生命力に加え、かなりの経済力もうかがい知れる。
関根茜氏が『生理痛&ダイエット』バカとなってとして過ごした11年間。その姿は『研究に取り組む科学者』というより、“壮絶な人体実験に自らの肉体を捧げたマッドサイエンティスト”といったほうがシックリくるように思えてならない。
プロセスはもちろん、結果的に発見した『2つの法則』が、科学的根拠のない、値段にそぐわぬ詐欺まがいの内容だったことからも、である。
商品(情報商材)を医学的に検証してみた
サイトから届いた情報商材は全136ページ。『■はじめに』と題された挨拶、『実践する前に、読んでおきましょう』という前書き、そして3章からなる本編によって構成される。
改行と自画自賛で具の少ないカレーパンのように膨れ上がった13ページにも及ぶ冒頭の挨拶文『■はじめに』。この5ページ文中の『生理痛改善療法士』というフレーズに、「この肩書き、確か販売サイトにもありましたけど……」と関口先生。そこで思わず「ですよね! こんな国家資格ありませんよね!」と応えた筆者、だが、関口先生は次の点に言及した。
「それはもちろん。だからこそ、誰が認定したのか、書かれてないですよね?」
関口先生によれば「肩書きは、例えば“排尿機能指導管理士”とか、医療分野によっては国家資格にないものでも存在する」とのことだが、「あくまでも大学や医療機関などの先生による指導および認定が絶対的前提条件」だとか。
「それで初めて名乗れるんです。誰が認定したかわからないものを書くこと自体、医学界では前例のない、ありえない行為です」(関口先生)
「あー、これ違うのよね」と関口先生が目を止めたのは、まだ本題に入らない『はじめに・・・』と題されたイントロ部の1ページ目『生理の常識』内に書かれた次のフレーズだった。
『・一時的に薬で対処しないでください』
「痛みが発生した場合は我慢せず、一時的な対症療法であっても速やかに用いて対処する。これが最新の“痛みに関する医学界の常識”」(関口先生)
生理痛ほかさまざまな痛みの症状に接する機会が多い関口先生は、ペインコントロールの分野にも造詣が深い。日々、論文や研究発表に目を通し、同分野に取り組む医師たちとの情報交換なども積極的に行う。常にリアルタイムの医療を患者さんへ提供するためだ。
「薬などを用いずに痛みを我慢することが繰り返されると、脳が痛みの状態を覚えてしまうことから、痛覚を受容する神経が知覚過敏のようになり、知覚の閾値が低下し、慢性疼痛症と呼ばれる状態に移行する可能性が高まります」(関口先生)
こうした状態になると、通常なら痛みとは感じない些細な刺激でも疼痛として知覚されるようになるため、まさに慢性的な疼痛に悩まされることとなる。
「我慢しない、言い換えれば症状が出てからではなく出る前の対処という医学的メソッドは、痛みだけでなく、アレルギーほか多くの医療分野で近年主流になっている考え方です」(関口先生)
この情報商材のタイトルは『生理痛がスーッとなくなる方法』、つまり、ペインコントロールどころか、完全に痛みをなくしますと謳っている。にも関わらず、臨床的にも検証されている痛み治療における最新の常識を無視した内容を堂々と載せているのは何故だろう?
もし仮に執筆者が、本当に痛みの治療に携わっている人間であるなら、この過失は重大すぎる。
『はじめに・・・』の中でもう1つ、関口先生が首をかしげたのが20ページの骨盤に関する記述。
『生理と大きく関わりのある子宮や卵巣は骨盤内にぶら下がるように位置しています。』(原文まま引用)
「え〜?」と言いながら席を立ち、女性生殖器系統の断面モデルを持って帰ってきた関口先生。モデルを指差し、
「子宮は、筋肉とじん帯と筋膜から構成される骨盤底という臓器によって下から支えている。これが人体の構造上から見た正しい表現です」
第1章後半の66ページ、『生理痛をひどくさせるNG食品』の中に『肉やチーズなどの「陽性」食品』という言葉が出てくるが、これだけでは中国の医学体系“中医学”における薬膳学から見ると誤った記述であるといえる。
羊、犬は補陽類で明らかに陽性、牛、鶏も気(エネルギー)を補う(補気類)という点から陽に分類してもいいだろう。だが、馬は薬膳学上では明らかに陰性。豚肉もチーズも陰を補う(滋陰類)性質から陰性に分類すべきといえる。
仮にこれが現在の中医学における薬膳学を否定する執筆者の仮説・持論であるならば、なぜ何の根拠も提示しないのか。一方第1章前半では25ページにわたって中医学のツボ施術を取り入れた改善法を掲載している。医学体系とは、一貫した理論に基づくものであり、一部を勝手に改変できるような代物では決してない。単に執筆者の知識不足と判断すべきであろう。
76ページ、『朝・昼・夜-時間帯で生理痛を予防する方法』の昼の部に登場する
『・手軽に骨盤底筋運動』の冒頭の一文『筋肉を鍛えて、子宮内を強化しましょう』(原文まま引用)。
「骨盤底筋を鍛えるのはいいと思います。ただ、その目的は子宮を安定して支えるためです。でも…子宮内を強化って、どうやるんですかね? 骨盤底筋を鍛えても当然無理ですし」(関口先生)
販売サイトの表記と商品の整合性を検証すると……
『生理痛を無くしたいのならまず、薬を飲むのを今すぐ止めてください!』
↓
前項(★「ペインコントロールの最新常識」は一切無視!)参照。日本のペインクリニック界における最新理論を真っ向から否定。当然医学的な根拠はない。
『“89.3%”の女性が間違っている、生理をよけいに痛くする大きな逆効果とは!?』
『一日「9分」で生理痛がぐんぐん軽くなる方法とは!?』
『「たった13秒」で生理痛が軽くなる!?』
『【生理痛】から【赤ちゃんを授かれなくなる】原因! テレビで流行の間違った生理痛改善マッサージとは!?』
『あなたの足の小指は、少し内側に曲がっていませんか? だとしたら、“今すぐ”●●の方法を実行してください! 何故ならそれは、一分一秒を争う生理痛悪化のサインだからです。』
↓
該当表記なし
『生理前になるとイライラする人へ緊急のお知らせ!』
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P110〜113で『腹式呼吸法』『耳マッサージ』『ハンカチにアロマオイルを一滴』が紹介されている。いずれも既知の内容。オリジナルではない。
※同社不妊改善商材内に同一の呼吸法が存在!イラスト、文言ほか内容は100%一致。生理痛では一行追加されている。
『もし、あなたが毎日使っている“お皿”が生理痛の原因だったとしたら、 信じられますか?』
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P115、116に『プラスチック容器をやめて、なるべくガラス製品や陶磁器を利用する』『紙コップや紙皿はなるべく避ける』(本文まま)という表記あり。プラスチックは問題視されているが、“紙”は問題視されていない.。
『あなたが“たいした痛みも無く”生理痛が終わる人になる唯一の法則とは!?』
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該当表記なし。というか文章自体の意味が不明。バラバラの情報をダラダラと羅列し、一切体系付けていない段階で、唯一どころか、法則ですらない。
『麻薬寸前の鎮痛剤が効かない女性でさえ「17日」後の生理からスッキリ軽くなる方法とは!?』
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該当表記なし。前出同様、意味不明の文章。サイト内では上記の一文のあとに『実行すると、その日のうちに体の変化を実感する。そして次の生理から楽になる』といった内容が続き、最後に『この最強の生理痛改善法「だけ」で、生理痛が完全に無くなった人も・・・!』(原文まま引用)と締められている。
『“殺人事件発生!?”大量の経血でお困りの方にだけ教える「3つ」のポイントとは!?』
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P103〜108にある『生理が早めにすっきり終わる方法』が該当。内容は『睡眠の質を上げる』『ホルモンバランスを整える食品を摂る』『布ナプキンのすすめ』で、いずれも既知の陳腐な内容。高額を出す情報ではない。
子宮筋腫・内膜症・のう腫を消滅させる方法とは・・・!?
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該当表記なし。P115〜119に『子宮筋腫・内膜症を軽減する方法』は載っているが、『環境ホルモン対策』『脂肪分に注意』『規則正しい生活習慣』『ストレス解消』など、既知の陳腐な内容。高額を出す情報ではない。
以下は生理痛の情報商材販売サイトに書かれた情報商材の内容に関する文章である。整合性の検証にてすでに引用した部分もあるが、再度ここに記載する。
『生理痛を無くしたいのならまず、薬を飲むのを今すぐ止めてください!』
『“89.3%”の女性が間違っている、生理をよけいに痛くする大きな逆効果とは!?』
『「たった13秒」で生理痛が軽くなる!? 座ってテレビ見ながら出来る。電話しながらでも出来る。生理痛がスーッと引いていく、「指一本」で出来る究極の生理痛から解放される方法とは!? 』
『一日「9分」で生理痛がぐんぐん軽くなる方法とは!? この4歳の子供でもできる簡単なエクササイズを、必ず1日9分“だけ”実行して下さい。それだけで、あなたは生理痛の苦しみから解放されて、思いっきりアクティブな毎日を送れるのです(^▽^)/』
『【生理痛】から【赤ちゃんを授かれなくなる】原因! テレビで流行の間違った生理痛改善マッサージとは!? あなたがもし、テレビや雑誌、ネットで紹介された生理痛改善マッサージをしていたとしたら、今すぐ止めて下さい! その間違ったマッサージで、あなたは赤ちゃんを授かれなくなってしまうからです。』
『あなたの足の小指は、少し内側に曲がっていませんか? だとしたら、“今すぐ”●●の方法を実行してください! 何故ならそれは、一分一秒を争う生理痛悪化のサインだからです。』
『もし、あなたが毎日使っている“お皿”が生理痛の原因だったとしたら、 信じられますか?
実は、生理痛に悩む3人に1人の女性が、“お皿”のせいで子宮をボロボロにしてしまっているのです。“安全なお皿”を見分け、恐るべきスピードで増殖し続ける “生理痛の元凶”を消滅させる方法とは・・・!?』
次に、本サイト内にある不妊系情報商材の販売サイトに書かれた商材内容に関する文章をご覧いただきたい。
『妊娠したいのならまず、不妊治療の通院を今すぐ止めてください!』
『“89.2%”の女性が間違っている、不妊を引き起こす大きな逆効果とは!?』
『「たった13秒」で妊娠体質になる!? 座ってテレビ見ながら出来る。電話しながらでも出来る。受精卵をピタッと着床させる、「指一本」で出来る究極の妊娠体質になる方法とは!?』
『一日「9分」で自然妊娠する方法とは!? この4歳の子供でもできる簡単なエクササイズを、
必ず1日9分“だけ”排卵前の13日間、実行して下さい。それだけで、あなたは自然妊娠して、
とっても元気な赤ちゃんを授かるのです(^▽^)/』
『【流産】【死産】の原因! テレビで流行の間違った不妊改善マッサージとは!? あなたがもし、テレビや雑誌、ネットで紹介された不妊改善マッサージをしていたとしたら、今すぐ止めて下さい! その間違ったマッサージで、あなたの大切な赤ちゃんを失う事になるからです。』
『あなたの足の小指は、少し内側に曲がっていませんか? だとしたら、“今すぐ”●●の方法を実行してください! 何故ならそれは、一分一秒を争う不妊のサインだからです。』
『もし、あなたが毎日使っている“お皿”が不妊の原因だったとしたら、 信じられますか? 実は、不妊症に悩む3人に1人の女性が、“お皿”のせいで卵巣をボロボロにしてしまっているのです。“安全なお皿”を見分け、恐るべきスピードで増殖し続ける“卵巣の悪魔”を消滅させる方法とは・・・!?』
おわかりいただけたであろうか?
前者は関根茜という人物が11年かけて独自に発見した『生理痛改善の法則』片や後者は金龍という人物が30年かけて独自に発見した『自然妊娠の法則』
同一の出版社から出ている商品という点で、事前に両者の間で何らかの情報交換があったのかもしれない。
しかし、販売サイトでの商材内容紹介の文言が、内容、数字、果ては絵文字(^▽^)/にいたるまで同一とは!(0.1%の誤差はあるが)
だが、こんなものではない。商材の内容は、さらに驚愕すべきものだった。
両者ともに呼吸法を勧めているが、これがイラストも含め100%同一の内容。選ばれているツボなどもほぼ同じもの。
究め付けは『陰陽』という、WHOの正穴(せいけつ)として存在しないツボが、両者の商材に登場していること。
この世に存在しないツボを全くの別人2人が、全く同じ体の場所に見つけ、しかもそのツボに共に同一の名前を付けている。
このほかにも環境ホルモンのくだりなど随所に100%同一の内容が掲載されている。
なんという偶然の産物、いや、ここまでくると、どちらかが内容をパクった、もしくは筆者は同一で名前を使い分けていると考えたほうが、断然自然な思考といえるだろう。
ちなみに、関根茜氏が書いたと想定される生理痛の情報商材だが、販売サイト下部にCopyright (C)生理痛研究会とあるだけで、執筆者の欄は設けられていない。
総論
この販売サイトならびに商品(商材)は、
ペインケアに関する最新治療理論に反した仮説に始まり、以降はツボなどの刺激や食事、ストレッチ、アロマなど高額の金額を支払う必要性のない既知の陳腐な持論・仮説が脈絡なく羅列されており、
さらに
同社刊行の不妊系商材と、内容はおろか、一言一句違わぬ表記が随所に見られるといった、
医学的検証以前に、同社の制作スタイルに大きな疑念を抱かせる内容
と結論づけられる。
‘89年山形大学医学部卒後、横浜市立大学医学部泌尿器科勤務などを経て’05年に横浜元町女性医療クリニック・LUNAを開設。医療法人LEADING GIRLS理事長に就任。’07年には横浜市立大学大学院医学部泌尿器科客員准教授に。現在、同クリニックおよび同大学医学部付属病院女性泌尿器科に勤務。主な著書などに「女性泌尿器科専門医が教える 自分で治す尿トラブル」(主婦の友社)、「尿のトラブルがまんしていませんか? 最新治療で女性の悩みを解消」(講談社)。
生理痛の原因にはさまざまなものが考えられており、中でも女性ホルモンの関与は大きな要因の1つとされています。生理の直前あたりから生理の間、急激に分泌が減少する女性ホルモン。このうち卵胞ホルモン(エストロジェン)の分泌が抑えられると、痛みに過敏になる人が多いというのが、生理痛の起きる仕組みの1つだと考えられています。また子宮内膜症、子宮筋腫などの疾患による生理痛の悪化も見極める必要があります。近年では、生活様式の変化から、子宮を支える骨盤底筋が弱くなったことも骨盤部痛の原因の1つと考えられるケースも増えています。
取材・文 岩井浩(医療ジャーナリスト)
<本サイトにおける用語について>
情報商材(情報教材)は、その名称がマスコミ報道や国民生活センターなどの注意喚起によって詐欺的な問題商法として周知されたのを受け、関係事業者はダウンロード販売、インターネット出版、オンライン出版、オンライン教材、オンライン通販、電子書籍、電子出版、ebook(イーブック)、情報販売、情報起業 等の呼称に変更していますが、当サイトでは、用語を「情報商材」に統一いたします。
また、情報商材を制作している者は、販売者でもありますが、情報商材販売モールが実際の販売実務の中心を担っているため、本サイトでは、敢えて販売者とはせず、情報商材制作業者と表記いたしました。また、情報商材業界では、情報商材制作業者のことを「インフォプレナー」と通称しますが、一般的ではないので、本サイトでは用語として使用していません。
※誇大広告や虚偽広告に基づいて購入した情報商材の解約・申込み取消し・返品・返金の要求は情報商材制作業者のみならず、情報商材販売モールに対して行うことが有効と考えられます。クレジットカードで購入した場合は、カード裏面に記載のカード会社の電話番号へ連絡し、騙された情報商材の代金のみの引き落としをしないよう要請し、国民生活センター (03-3446-0999)または全国の消費生活センターへ相談し、相談員の指示に従って被害回復を図ってください。