最終回の今日は、デジタル・フォレンジックが現在、どのような関連ビジネスを生んでいるのか。また、日本でビジネスチャンスを阻んでいる壁は何なのかを追った。
アメリカでの民事訴訟に備え、「e-Discovery」への対応を迫られる日本企業
アメリカでの民事訴訟には、デジタル・フォレンジックが必要不可欠である。第5回目の今日は、民事事件におけるデジタル・フォレンジックの活用を検証した。
企業ブランド向上に貢献するセキュリティ投資 ビジネス分野におけるデジタル・フォレンジックの価値とは
デジタル・フォレンジックは、企業価値向上にもつながる。第4回目の今日は、内部統制やセキュリティといったデジタル・フォレンジックの多彩な応用面に迫る。
サイバー犯罪関連法整備に足踏みする日本と、 国際化の一途を辿る組織犯罪ネットワーク
技術の進展とともにその概念も拡大してきたサイバー犯罪。第3回目の今日は、サイバー犯罪に関する国際的課題と、日本における関連法整備の遅れについて考えてみる。
オウム、ライブドア、三菱UFJ証券、犯罪捜査における デジタル・フォレンジック運用事例と技術の限界
第2回目の今日は、犯罪捜査におけるデジタル・フォレンジックの活用について、オウム、ライブドア、2009年3月の三菱UFJ証券顧客情報流出事件などを例に検証してみた。意外な技術的盲点とは──。
デジタル・フォレンジックとは何か──目に見えない電磁的記録を探り出す技術
デジタル・フォレンジックが注目されている。第1回目の今日は、幅広い分野での応用が期待されるデジタル・フォレンジックの概要と、その本質に迫ってみた。
第一人者が易しく解説。デジタルフォレンジックが ゼロからわかる特別講義
コンピュータが生活の隅々まで行き渡り、それらがネットワークで結ばれている現代。社会の安定や企業の信用を脅かすという点で、サイバー犯罪はいまや現実世界での犯罪以上に厄介な代物だ。証拠を消し、姿を隠すサイバー犯罪者たちを追跡する技術の確立は急務と言って良いだろう。刑事訴訟法の専門家であり、デジタル・フォレンジック研究会副会長の安冨潔氏にデジタルデータの証拠保全技術について聞いた。
安冨 潔(やすとみ きよし)
慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)・法学部教授。1979年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程公法学専攻単位取得退学。1990年、慶應義塾大学法学部教授。2004年より現職。NPOデジタル・フォレンジック研究会副会長も務める。
宮島 理(みやじま ただし)
1975年生まれ。山形出身の大阪育ち。現在は関東在住。東京理科大学理学部物理学科中退後、IT系企業設立を経て1996年、フリーライターに。ホームページはhttp://miyajima.ne.jp/。